田舎と都会では同じ弁当も価値が違うのか?
実家は地方の田舎(地方都市ではないマジ田舎)、大学から東京で暮らしている。
田舎は自然豊かで、人混みもなく、子育て支援が手厚い。両親の手助けも助かるので、現在は子どもを連れて田舎の実家で数か月過ごしている。
そんな中、田舎と都会の違いを感じたことがあり、記録したいと思う。
※ネガティブなことを書いているようだが、あくまでファクトであり、否定する気はなく事実から考察した記録なので、ご笑覧いただきたい。
※田舎、と主語がでかいが、田舎にも色々あると思う。すてき田舎の方ごめんなさい。
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とあるうどんチェーン店のテイクアウト弁当を買った。
麺が柔らかすぎる...
伸びきっていた。
2回利用したが、2回ともコシなんて概念の無い麺だった。
東京では頻繁に利用するチェーン店だったが、こんなことは無かった。
とある焼肉店のテイクアウト弁当を買った。
盛り付けが汚い...
写真にある盛り付けと全く異なる。ぐちゃぐちゃ。
焼き加減も焼きすぎて肉が小さい硬い。
東京では味わうことのない、チェーン店への不信感。
海外の食事ってこんな感じだよなぁ、なんて思いながら。
東京が気配りされすぎている、といえばそうなのかも。
同じ1000円の弁当も、価値が違うように感じた。
そこにいる住人の美意識か。
たぶん客も文句を言わないのだろう。
おおらかで良いことだ。
また、別の話になるがこんなこともあった。
親族が家をリフォームすることになった。
日本全国に展開する有名なメーカーだった。
信頼できるからそこを選んだわけだが、
毎回出てくる見積書が、打ち合わせ内容と違い
高い費用で出されてくる...
指摘して修正する。
別の打ち合わせ後もまた高く出されてくる、指摘する、の繰り返し。
有名メーカーなのに...東京と接客クオリティが違いすぎる。
これも、客が気づかないからテキトーな対応が定着してしまっているのか?
***
話が変わるが、こんなことがあった。
田舎の実家の畑を散歩していたら、
知らないおじいちゃんが畑の柿を何個も勝手にむしっていた。
何してるんですか、と声を掛けたら
何も言わずに柿を両手いっぱいに持って逃げていった。
信じられなかった。目の前で窃盗...
もちろん、持って行ってもらっても構わないんだが、
何も言わずに、ってのが怖い。
挨拶や、これもらってもいいですか?の一声あれば良いのだが、
驚いてしまった。
また、こんなことも。
共用のゴミ捨て場でカラスがごみを荒らしてしまっていた。
仕方ないことだが、なぜか近隣住人の一人が
うちの母親のごみの捨て方が悪かったのでは?
と何の根拠もなく責め立ててきた。
話し合って和解したようだが、
根拠もなく人の罪と決めつける態度が恐ろしい。
また別の時。
じいさんが、大切にしていた着物が無くなったと騒ぎだした。
そして何も根拠もなく、隣の家に住む嫁が盗んだんだと言い出した。
恐ろしい。何を根拠に...
上記3つの出来事は、すべて認知症の結果だと推測している。
高齢化社会ってこういうことか、なんて思ったり。
***
え、これほんとに令和の日本?と思う場面にいくつも遭遇した。
都会だと味わえない体験だ。
都会のルールを田舎に押し付けるのは無理がある、と言われる理由がわかった気がした。
いちばん驚くのは、そんな信じがたい出来事があっても
へ~とかふ~んみたいな反応しかしない田舎の人々。
なんておおらかで寛大なんだろう...
小さなことでドギマギしている自分が小さく感じた。
見習いたい。
都会と田舎を行き来しながら、価値観のピント調整をしながら過ごしている。
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